1
平成29年2月28日
相模原市発表資料
「選挙事務に係る改善計画」に基づく取組と今後の対応について
市及び各区の選挙管理委員会では、平成28年1月に策定した「選挙事務に係る改善
計画」に基づき、選挙事務に係る不適切処理の再発防止と事務の適正化に取り組みまし
た。
同計画に基づくこれまでの取組状況と今後の対応について、 次のとおり取りまとめま
したので、お知らせします。
1 改善計画の取組状況
本計画に基づく改善策は、 平成28年7月の第24回参議院議員通常選挙までに概ね
実施することができました。
主な取組内容としては、投票事務においては、新たに投票用紙自動交付機の導入によ
り投票用紙の二重交付を防止し、投票用紙の適切な管理の徹底を図り、開票事務におい
ては、投票の効力判定に相違が生じないよう、複数の職員による確認後に他の職員が再
確認を行うなどチェック体制を強化しました。
また、 不適切な集計処理を防止するため、 新規採用職員や職員階層別でのコンプライ
アンス意識を高める研修を実施しました。
一方、改善策によっては、参議院議員通常選挙までの実施が困難な項目や更なる充実
が必要な項目(表中に※ 印で表示)がありますが、これらについては、引き続き協議及
び検討を進めてまいります。
(1)投票事務
改 善 策 1職員編成の問題と経験の不足
(1)各投票所の個別事情の継承を考慮した職員配置
(2)期日前投票事務における複数の経験者の配置
※ 職員編成のあり方、庁内での業務分担方式等については、継続して検討 2職員の意識が希薄
(1)選挙に特化した情報の共有と選挙の適切な実施に対する職員意識の向上 3名簿照合時の事務処理誤り発生の可能性
(1)名簿照合パソコンのエラーメッセージに応じた具体的な行動ができる指示の表示
2 改 善 策 4交付時の事務処理誤り発生の可能性
(1)投票用紙交付時の複数人でのチェック体制の見直し
(2)従前より行っているチェック作業の徹底と手順の確認
(3)二重交付の防止を図るため、投票用紙自動交付機導入の検討
(4)投票用紙持ち帰り防止のため、投票所内での注意喚起の徹底
(5)投票所の混雑緩和を図るため、混雑予想の周知
(6)不在者投票指定施設へ、二重封入・未封入の禁止等の注意喚起の徹底 5投票者数と投票の数が不整合の場合等の処理手順が不明確
6開票所で、残票数の確認を行っていない
(1)投票者数と投票の数が不整合の場合等の処理手順の明確化
(2)投票速報システム入力時の複数人でのチェック体制の導入や入力手順の徹底
(3)不在者投票の請求者が投票しなかった場合の返還要請の徹底
(4)不在者投票指定施設からの未使用投票用紙の回収確認の徹底 7相談体制が不十分である
(1)投票所内の相談方法の明確化と投票所からの連絡方法の徹底
(2)特殊な投票の事務処理対応の相談体制の徹底
(2)開票事務
改 善 策 1チェック体制の不備
(1)経験や知識を考慮した複数の従事職員によるチェック体制の整備
(2)審査第2係でのチェック体制の強化 2従事職員の経験不足
(1)研修や効力判定シミュレーション等の実施による従事職員全体のレベルアップ 3説明会の実施体制の不備
(1)効力判定に従事職員相互の共通認識や確認を行うことにより、判断に相違が生じないよう体 制を整備
(2)事前説明会の出席者の見直し
(3)研修や効力判定シミュレーション等の実施による選挙事務に関わる体制の構築や従事職員 全体のレベルアップ
4資料配布等による情報の提供や共有体制の不備
(1)効力判定に係る基本的な内容を掲載した手引の事前配布
(2)効力判定に係る具体的な事例を掲載した分かりやすい手引の作成
(3)立候補者の情報や選挙公報の情報の周知
(4)効力判定に必要な最新情報を開票所間で共有できる体制の構築 5市区選挙管理委員会に対する相談体制の不備
(1)組織の役割に応じた相談体制の明確化と周知
(2)区選挙管理委員会や市選挙管理委員会に相談しやすい体制や環境を整備
(3)相談、疑義票判定への対応を踏まえた事例研究や勉強会の開催
※ 市区選挙管理委員会事務局職員のスキルアップに向けた事例研究や勉強会の開催につい ては、継続して検討
3 改 善 策 6一部の係の役割が手引で不明確
(1)重要な役割を手引に明確に記載し、従事者へ周知 7各係の役割の理解不足
(1)研修を通じて、選挙事務が市の基本的な職務であることの意識づけと各係の分担に応じた役 割の徹底による正確な開票作業の徹底
(2)開票シミュレーションの体験や動画の提供等による開票作業の周知
※ 開票シミュレーションの開催並びに動画の作成方法及び提供方法については、継続して検討 8開票作業に取組む意識が希薄
(1)混入票を意識した点検作業の実施の徹底
(2)機械での読取不能票の分担の明確化 9人材確保が不十分
(1)効力判定に係る事例研究や勉強会の開催による選挙実務経験の共有や知識の向上 10 早期確定に対する要請を優先
(1)選挙事務の公正性、重要性に鑑み、正確な開票事務を第一とすることを徹底することによる 不適切な集計処理の防止
※ 投票総数と投票者総数の確認方法については、一部見直しを検討 11 責任者への報告・連絡・相談体制の不備
(1)報 告 の具 体 的 な場 面 と内 容 を示 したマニュアル の作 成 や 、帳 票 の整 備 などによる報 告 、 連絡、相談体制の構築
12 トラブル発生に対する準備不足
(1)トラブル発生時に対応する人員の確保
13 投票終了時刻から開票所への送致までの時間が短い
(1)開票開始時刻の見直し
(3)コンプライアンス及び選挙事務一般
改 善 策 1コンプライアンス意識の不足
(1)実践的な研修などによってコンプライアンス意識を高め、不適切な集計処理を防止 2職員の意識が希薄
(1)平常時からの投票事務従事者編成による選挙事務への意識づけと育成
※ 平常時からの投開票事務従事者編成と研修の実施について、継続して検討
(2)事例研究や勉強会による、選挙実務経験の共有や知識の向上
(3)選挙事務が市の基本的な職務の一つであることの意識づけの徹底
4 改 善 策 3トラブル発生に対する準備不足
(1)トラブルを想定した対応マニュアルとQ&A集の作成
(2)過去の選挙で管理執行上問題となった事例集の作成と情報の共有
(3)トラブル発生時の具体的な作業工程を示した選挙管理委員会事務局職員向けのマニュアル の作成と、報告・確認のための帳票の整備
4職員編成の問題と経験の不足
(1)経験や知識が豊かな市職員OBの活用について検討
※ 市職員OBの活用内容について、継続して検討
(2)平常時からの投票所従事者の編成
※ 平常時からの投開票事務従事者編成と研修の実施について、継続して検討 5従事職員の経験不足
(1)平常時からの開票事務従事者の編成
※ 平常時からの投開票事務従事者編成と研修の実施について、継続して検討 6説明会の実施体制の不備
(1)平常時からの選挙事務従事者の編成 7人材確保が不十分
(1)平常時からの研修の実施による、従事職員の育成と養成 8市区選挙管理委員会のリーダーシップの不足
(1)更なる知識の習得や役割に応じた的確な体制の整備
(2)投開票の現場に対する指示や相談体制を再確認し、的確な体制を整備 9市区選挙管理委員会の連携不足
(1)信頼関係の構築と相談体制の明確化
(2)担当者間の相談体制と情報共有の強化
2 今後の対応
本計画に基づき講じた改善策については、 今後の選挙においても継続して実施してい
くとともに、更なる充実、協議及び検討が必要な項目については、次の選挙に向けて引
き続き取組を進め、適切な選挙事務を実施してまいります。
問合せ先
相模原市選挙管理委員会事務局
直通電話 042−769−8290
対応責任者 井上・関山
選挙事務に係る改善計画【詳細項目】(投票事務(当日、期日前・不在者投票))
この「選挙事務に係る改善計画【詳細項目】」の表は、平成28年7月の任期満了による参議院議員通常選挙 に向けて、改善策の各項目を実現するための具体的な方策や実施時期を示したものです。各改善策については、 参議院議員通常選挙までに概ね実施いたしましたが、次の表のうち破線で囲まれた内容については、更なる充実 や引き続き協議及び検討が必要な項目となっております。
※ 表中の◎ は、重点的に取組んだ項目です。
1
○ 区選管による人選の検討
○ 職員課との協議、職員選考
2
3
4 交付時の事務処理誤り発生の可能性
現行の投票用紙交付の手順を確認し、交付前処理及 び交付時の数量チェック、複数人による確認の徹底を 図る。
①チェック体制の見直しと交付方法の確認
( 2) 従前より行っているチェック作業の徹底と手順の確認
②手引きの見直し
③職員専用電子掲示板への掲示
な行動ができる指示の表示
名簿照合時の処理誤りを防止するため、エラーメッ セージが表示された際に適切な対応ができるように、 行動内容を指示する表示などの改善を行う。
①現行のエラーメッセージの内容確認
( 1) 名簿照合パソコンのエラーメッセージに応じた具体的
②行動内容を指示する方法と対応表の作成
6月 7月
①投票所の個別事情に則した人員の選定
期日前投票所については、全員が未経験者というこ とがないよう複数の経験者を配置する。
区分 改 善 策
名簿照合時の事務処理誤り発生の可能性
27年度
( 1) 投票用紙交付時の複数人によるチェック体制の見直し 各投票所の個別事情の継承を考慮し、経験者を継続 して同一施設に編成する。
職員の意識が希薄
①職員編成のあり方、庁内での業務分担方式等の検討
(必要に応じて庁議で決定)
情報共有を図るため、投票事務に特化した情報を職 員専用電子掲示板に掲示をするとともに、分かりやす い手引を整備する。
( 1) 選挙に特化した情報の共有と選挙の適切な実施に対す る職員意識の向上
実施時期
◎
5月
①分かりやすい従事者手引きの整備
②職員専用電子掲示板への掲示内容の検討 職員編成の問題と経験の不足
( 1) 各投票所の個別事情の継承を考慮した職員配置
( 2) 期日前投票事務における複数の経験者の配置
投 票 事 務
平成2 9 年2 月現在
4月
②従事職員の編成及び経験者配置に関する調整
参議院議員通常選挙
参議では困難(継続して検討) ※ 投票管理者の管理職選任への対応:報酬整理が必要
- 1 -
選挙事務に係る改善計画【詳細項目】(投票事務(当日、期日前・不在者投票))
6月 7月
区分 改 善 策
27年度
実施時期 5月 4月
5
6
①投票所での残票確認の徹底方法の整備
②開票所での残票計数の手順の整備
③手引きへの追加
④投票者数と投票数が不整合の際の対応マニュアル整備
②市内の指定施設へ通知
確化
開票所で、残票数の確認を行っていない
◎
投票者数と投票の数が不整合の場合等の処理手順が不明 確
投票所における残票確認を徹底するとともに、開票 所に送致し計数を行う。あわせて投票者数と投票の数 が不整合の場合の処理手順を明確にした対応マニュア ルを整える。
①投票所混雑状況の調査
②担当課との調整
③混雑予想情報の周知
注意喚起の徹底
選挙人が適切に不在者投票を実施できるように、不 在者投票指定施設の投票管理者に対する注意喚起を徹 底する。
①注意事項の内容検討
⑤自動交付機の使用説明会の開催
の徹底
投票しない場合の投票用紙の返還につき注意を促す 場内表示をする。
①場内掲示の表示内容について検討
②諸用紙様式集に組み込む
投票率の速報などとともに、ホームページを活用し て混雑予想情報の提供を進める。
①導入スケジュールの確認
②仕様書の作成
◎
③購入事務
④自動交付機の使用説明書の作成 の検討
投票用紙自動交付機の導入を進める。
投 票 事 務
( 1) 投票者数と投票の数が不整合の場合等の処理手順の明 ( 5) 投票所の混雑緩和を図るため、混雑予想の周知
( 6) 不在者投票指定施設へ、二重封入・未封入の禁止等の ( 4) 投票用紙持ち帰り防止のため、投票所内での注意喚起 ( 3) 二重交付の防止を図るため、投票用紙自動交付機導入
◎
参議院議員通常選挙
- 2 -
選挙事務に係る改善計画【詳細項目】(投票事務(当日、期日前・不在者投票))
6月 7月
区分 改 善 策
27年度
実施時期 5月 4月
7
特殊な投票の場合は、その都度、区選管に連絡して から対応するなど確実な実施を図る。
①事務従事者手引きへの掲載内容の検討
②事務従事者への周知
不在者投票を請求したが投票しなかった場合の返還 要請、回収確認を徹底する。
①返還要請と回収確認方法の確認
②不在者投票用紙送付文への掲載
の徹底
投票所の従事者が疑義を感じた場合の相談・連絡体 制、投票所から区選管、区選管から市選管への相談・ 連絡体制を確立する。
の徹底
の徹底
( 1) 投票所内の相談方法の明確化と投票所からの連絡方法 ( 4) 不在者投票指定施設からの未使用投票用紙の回収確認
②事務従事者手引きへの掲載内容の検討
③事務従事者への周知 導入や入力手順の徹底
①相談体制の検討
投票者数を集計する投票速報システムへの入力誤り を複数人チェックで防止するとともに、同時に行われ る他の選挙との数量的な整合点検を実施する。
①システム改修
②投票速報システムへの入力手順の再構築
③選管職員用マニュアル、従事者手引きの整備
( 2) 特殊な投票の事務処理対応の相談体制の徹底
( 2) 投票速報システム入力時の複数人でのチェック体制の
( 3) 不在者投票の請求者が投票しなかった場合の返還要請
投 票 事 務
相談体制が不十分である
参議院議員通常選挙
- 3 -
選挙事務に係る改善計画【詳細項目】(開票事務)
1
① 全票チェックを考慮した班長・副班長の配置に ついて検討
② 手引への記載内容の検討
③ 従事職員への周知 2
① 平常時からの開票事務従事者の編成に ついて職員課との調整
② 研修や効力判定シミュレーションの実施時期及び 内容の検討と開催準備
③ 研修や効力判定シミュレーションの開催 3
① 説明会の実施時期及び内容の検討と開催準備
② 説明会の開催
① 効力判定シミュレーションの実施時期及び内容の 検討と開催準備
② 効力判定シミュレーションの開催 ( 2) 事前説明会の出席者の見直し
効力判定を担当する係の業務説明については、係内 の共通理解を図るとともに適切な実施体制を構築する ため、班長以下の全班員を対象に説明会を実施する。
( 3) 研修や効力判定シミュレーション等の実施による選挙 事務に関わる体制の構築や従事職員全体のレベルアッ プ
効力判定に関わる業務への従事を想定する職員につ いては、あらかじめ効力判定シミュレーション等を実 施してレベルアップを図る。
◎
( 1) 研修や効力判定シミュレーション等の実施による従事 職員全体のレベルアップ
職員の経験や知識の不足を補うため、平常時から開 票事務従事者を編成することなどで、研修や効力判定 シミュレーション等を実施し、選挙事務に関わる体制 の構築や従事職員全体のレベルアップを図る。
説明会の実施体制の不備
◎
( 1) 効力判定に従事職員相互の共通認識や確認を行うこと により、判断に相違が生じないよう体制を整備 開票 事 務
チェック体制の不備
◎
( 1) 経験や知識を考慮した複数の従事職員によるチェック 体制の整備
( 2) 審査第2係でのチェック体制の強化
効力判定の判断に相違が生じないよう、班員の経験 や知識を考慮した複数の従事職員によるチェック体制 を整え、審査第2係に回付された投票は班長及び副班 長による再確認によりチェック体制を強化するととも に、手引に明記して徹底する。
従事職員の経験不足
27年度 4月 5月 6月 7月
区分 改 善 策
実施時期
参議院議員通常選挙
- 4 -
選挙事務に係る改善計画【詳細項目】(開票事務)
27年度 4月 5月 6月 7月
区分 改 善 策
実施時期
4
① 配布時期に応じた手引きの記載内容の検討
② 従事職員への周知
① 職員専用電子掲示板への掲示場所及び 掲示内容の検討
① 情報提供方法の検討
② 共有する情報について整理 5
① 相談体制の検討
② 手引への記載内容の検討
③ 従事職員への周知 制の構築
開票所において効力判定で疑義が生じた案件につい ては、市選管が必要に応じて他の開票所に情報を提供 し、効力判定に必要な最新情報を開票所間で共有す る。
市区選挙管理委員会に対する相談体制の不備 ( 1) 組織の役割に応じた相談体制の明確化と周知
( 2) 区選挙管理委員会や市選挙管理委員会に相談しやすい
◎
体制や環境を整備
効力判定の判断に相違が生じないよう、市選管と区 選管の役割に応じた相談体制を明確にし、従事者に配 布する手引や説明会で周知するとともに、審査係と区 選管、区選管と市選管の関わりを強め、相互に相談し やすい体制や環境を整える。
開 票 事 務
資料配布等による情報の提供や共有体制の不備
( 1) 効力判定に係る基本的な内容を掲載した手引の事前 配布
( 2) 効力判定に係る具体的な事例を掲載した分かりやすい 手引の作成
効力判定一般についての基本事項を整理した手引を 作成し事前配布するとともに、効力判定の具体的な事 例を記載した分かりやすい手引を作成し、効力判定に 必要な情報を提供する。
( 3) 立候補者の情報や選挙公報の情報の周知
効力判定の参考となるよう、あらかじめホームペー ジに掲載した立候補者の情報や選挙公報の情報を職員 専用電子掲示板に掲示して周知する。
( 4) 効力判定に必要な最新情報を開票所間で共有できる体
参議院議員通常選挙
- 5 -
選挙事務に係る改善計画【詳細項目】(開票事務)
27年度 4月 5月 6月 7月
区分 改 善 策
実施時期
① 事例研究や勉強会の実施時期及び内容の検討と 開催準備
② 事例研究や勉強会の開催 6
① 各係の役割の明確化
② 手引きへの記載内容の検討
③ 従事職員への周知 7
① 研修の実施方法及び内容の検討と実施準備
② 各研修の実施
③ 従事職員への周知
① 各係の役割と責任の再確認
② 開票シミュレーションの実施時期及び内容の検討 と開催準備
③ 開票シミュレーションの開催
④ 動画の作成方法及び提供方法について検討 開
票 事 務
( 1) 研修を通じて、選挙事務が市の基本的な職務であるこ との意識づけと各係の分担に応じた役割の徹底による 正確な開票作業の徹底
正確な開票作業を徹底するため、選挙事務が市の基 本的な職務であることを新規採用職員研修、職員階層 研修などを通じて意識づけるとともに、係の役割を逸 脱した事務処理を行うと事務処理誤りにつながるおそ れがあることを開票事務従事者に周知し、共通理解を 図る。
( 2) 開票シミュレーションの体験や動画の提供等による開 票作業の周知
開票作業の内容を周知するため、各係の役割や責任 を確認するとともに、初めて開票事務に従事する者に 作業内容をイメージさせるために、開票シミュレー ションを体験させ、併せて動画の提供等をする。
◎
会の開催
市区選管は、効力判定事例の研究や勉強会を開催す るほか、相互の相談体制を強化し審査係からの投票の 効力判定に係る相談に備える。
一部の係の役割が手引で不明確
( 1) 重要な役割を手引に明確に記載し、従事者へ周知
各係の役割の理解不足
事務処理誤りが発生しないよう、重要な役割は手引 に明確に記載し、従事職員に伝える。
( 3) 相談、疑義票判定への対応を踏まえた事例研究や勉強
参議院議員通常選挙
遅れあり ※ 市区のスキルアップ
遅れあり ※ 職員ポータルへの掲出と周知
- 6 -
選挙事務に係る改善計画【詳細項目】(開票事務)
27年度 4月 5月 6月 7月
区分 改 善 策
実施時期
8
① 作業内容の再確認
② 手引への記載内容の検討
③ 従事職員への周知
① 分類担当係員の配置について検討
② 分類の方法について検討 9
① 事例研究や勉強会の実施時期及び内容の検討と 開催準備
② 事例研究や勉強会の開催 10
① 市区選管の会議等で共通認識を図る。 11
① 報告する内容や場面の検討
② マニュアル、帳票、及び対応フロー図の作成
③ 開票管理者・立会人への周知
や、帳票の整備などによる報告、連絡、相談体制の構 築
開票事務が組織としての意思決定に基づき適正に執 行されるよう、開票管理者に報告する場面や内容を整 理し明確にしたマニュアルや報告及び確認をするため の帳票を作成し、報告等が必要な場面が生じたとき に、報告、連絡、相談することを徹底する。
( 1) 選挙事務の公正性、重要性に鑑み、正確な開票事務を
◎
第一とすることを徹底することによる不適切な集計処 理の防止
不適切な集計処理を防止するため、市区選管は、選 挙結果を迅速に公表することを認識しつつも、選挙事 務の公正性、重要性に鑑み、正確な開票事務を第一と することを共通認識し、徹底する。
読取分類機を使用する場合の読取不能票について は、効力判定に関わる係員に分類を担当させること で、誤った分類となる可能性を排除する。
人材確保が不十分
( 1) 効力判定に係る事例研究や勉強会の開催による選挙実 開
票 事 務
開票作業に取組む意識が希薄
( 1) 混入票を意識した点検作業の実施の徹底
◎
手処理、機械処理に関わらず、候補者ごとに分類さ れた票束に、他の分類の投票が混入している可能性を 意識して点検作業を行うことを徹底する。
( 2) 機械での読取不能票の分担の明確化
市区選管が主催する効力判定に係る事例研究や勉強 会の開催などにより、選挙実務経験の共有や知識の向 上を図る。
責任者への報告・連絡・相談体制の不備
( 1) 報告の具体的な場面と内容を示したマニュアルの作成
◎
早期確定に対する要請を優先 務経験の共有や知識の向上
参議院議員通常選挙
読取分類機使用時に対応
ほぼ予定どおり ※ 「投票総数(票の数)と投票者総数(人の数)の確認について(再更新案)」の一部見直し
- 7 -
選挙事務に係る改善計画【詳細項目】(開票事務)
27年度 4月 5月 6月 7月
区分 改 善 策
実施時期
12
① 人員の確保が必要な内容の整理及び規模の確認
② 従事職員への周知 13
① 開票開始時刻の見直しの検討
② (見直しをする場合)投票管理者、従事職員等 への情報提供
開 票 事 務
トラブル発生に対する準備不足
( 1) トラブル発生時に対応する人員の確保
トラブルの際の再計数作業などを想定した人員を確 保する。
投票終了時刻から開票所への送致までの時間が短い ( 1) 開票開始時刻の見直し
◎
投票者数の確認を確実に行う時間を確保するため、 開票開始時刻の見直しを検討する。
参議院議員通常選挙
- 8 -
選挙事務に係る改善計画【詳細項目】(コンプライアンス・一般事務)
1
① 職員階層別による研修の実施
○ 職員研修所との調整
○ 職員階層別による研修の実施
○ 選挙時に適応した研修の実施
② 新規採用職員への研修
○ 職員研修所との調整
○ 新任職員研修による研修の実施 2
① 投票事務への意識づけを図ることを目的に、投票事務の 主要職務に係る職員編成を平常時から行い、あらかじめ 周知する。
○ 防災担当者同様に、あらかじめ投票事務従事者(庶務 主任以上)を編成し、従事意識を高める。
① 市区選管内による研修会・研究会の立案、実施
○ 市選管がテーマを決めて、開催する。
○ 区選管が課題を持って開催を主催する。
○ 選挙時に向けて課題解消を目的に開催する。
① 職員階層別による研修の実施
○ 職員研修所との調整
○ 職員階層別による研修の実施
○ 選挙時に適応した研修の実施
② 新規採用職員への研修
○ 職員研修所との調整
○ 新任職員研修による研修の実施
( 3) 選挙事務が市の基本的な職務の一つであることの意識 づけの徹底
◎
新規採用職員、職員階層研修において選挙事務が市の基本的 な職務の一つであることの意識づけの徹底を図る。選挙時研修 においては実践的な内容の充実を図る。
職員の意識が希薄
( 1) 平常時からの投票事務従事者編成による選挙事務への意識 づけと育成
◎
選挙事務への意識づけと育成を図るため、平常時から投票所 従事者編成をする。
( 2) 事例研究や勉強会による、選挙実務経験の共有や知識 の向上
◎
選挙実務経験の共有や知識の向上を図るため、市区選管内に おいて、事例研究や勉強会の開催を行う。
5月 6月 7月 コンプライアンス意識の不足
( 1) 実践的な研修などによってコンプライアンス意識を高め、 不適切な集計処理を防止
◎
不適切な集計処理を防止するため、選挙事務に係る法令違反 などについて理解を深めるための研修を実施し、選挙事務にお ける職員のコンプライアンス意識を高める。
コ ン プ ラ イ ア ン ス 及 び 選 挙 事 務 一 般
区分 改 善 策
実 施 時 期 27年度 4月
参議院議員通常選挙
通 年 実 施
通 年 実 施
通 年 実 施
通 年 実 施 通 年 実 施 平常時からの投・開票事務従事者編成と研修の実施
- 9 -
選挙事務に係る改善計画【詳細項目】(コンプライアンス・一般事務)
5月 6月 7月
区分 改 善 策
実 施 時 期 27年度 4月
3
① トラブル対応マニュアルとQ&A集の作成
○ 想定できるトラブルを洗い出し、対応を検討
○ トラブル対応マニュアルとQ&A集の作成
○ 投開票に係る事務説明会において、トラブルになりや すい注意点等について解説し、従事職員の知識及び意 識の向上を目指す。
②管理執行上問題となった事例集の作成及び研究
○ 管理執行上問題となった事例集を作成する。
○ 職員階層研修において管理執行上問題となった事例を 研究し、少しのミスが大きな過ちにつながることの意 識を植え付ける。
○ 市区選管職員がミス事例を研究することで、様々な研 修やトラブル発生時に対処できるスキルを身につける (選挙時に特化したものと平常時)。
① トラブル事例の洗い出しと適切な対応作業の検討をし、マ ニュアルを作成
② 市区選管職員がミス事例を研究することで、様々な研修や トラブル発生時に対処できるスキルを身につける(選挙時 に特化したものと平常時)。
4
① 市職員OB等の適材適所の活用検討
○ 具体的な活用する事務、活用の場面の検討
○ 活用する場合の関係機関との調整と対象者へのアプ ローチ
① 投票所の個別事情に則した人員の選定
○ 区選管による人選の検討
○ 職員課との協議、職員選考
◎
各投票所の個別事情の継承を考慮して、同一施設の経験者を 継続して配置するほか、投票管理者や職務代理者など主要な職 務の予定者を平常時から編成する。
( 1) 経験や知識が豊かな市職員OBの活用について検討
◎
公平かつ正確な選挙事務に資することが期待できることか ら、市職員OBの活用を検討する。
( 2) 平常時からの投票所従事者の編成
◎
従事者全員で適切な対応ができるよう、トラブルを想定した 対応マニュアルとQ&A集、過去の選挙で問題となった事例集 を作成し共有する。
( 3) トラブル発生時の具体的な作業工程を示した選挙管理委員 会事務局職員向けのマニュアルの作成と、報告・確認のた めの帳票の整備
◎
市区選管の報告、連絡、相談体制を構築するため、トラブル 発生時の具体的な作業工程を示した選管職員向けマニュアルを 作成する。
職員編成の問題と経験の不足 トラブル発生に対する準備不足
( 1) トラブルを想定した対応マニュアルとQ&A集の作成 ( 2) 過去の選挙で管理執行上問題となった事例集の作成と情報 の共有
コ ン プ ラ イ ア ン ス 及 び 選 挙 事 務 一 般
参議院議員通常選挙
通 年 実 施
通 年 実 施
通 年 実 施
参議では困難(継続して検討) ※ 投・開票事務に望ましい活用内容の検討整理要す
平常時からの投・開票事務従事者編成と研修の実施
- 1 0 -
選挙事務に係る改善計画【詳細項目】(コンプライアンス・一般事務)
5月 6月 7月
区分 改 善 策
実 施 時 期 27年度 4月
5
① 想定される選挙の総括主任、効力判定事務従事職員を指名
○ 区選管による人選の検討
○ 職員課との協議、職員選考
○ 総括主任向け研修を開催し、開票の事務力を向上
② 効力判定における判断の齟齬が生じないよう、従事職員相 互の共通認識や確認を行う体制を整備する。
○ 指名した効力判定事務従事職員に研修を行うことによ り、知識の向上を目指す。
○ 効力判定一般についての基本事項を整理した手引を作 成し事前配布するとともに、効力判定の具体的な事例 を記載した分かりやすい手引を作成し、効力判定に必 要な情報を提供する。
○ 従事者全体で共有の意識を持ち、効力判定に従事でき るよう効力判定に係るスキルの向上を図る。
○ 選挙時の立候補者に特化した投票の効力を作成し、説 明会にて効力判定の研修を行い、判定に対して齟齬が 生じないよう周知する。
6
① 投開票に必要な職員を人選し、指名する。
○ 区選管による人選の検討
○ 職員課との協議
② 研修会や説明会の実施確保
○ 選挙を控えた時期に、職務に応じた研修機会を設ける。 7
① 従事職員の指導的立場の班長、副班長等の養成を図る。
○ 目的に合った時期、内容の研修を実施する。
○ 次代の指導的職員候補を選考する。 説明会の実施体制の不備
( 1) 平常時からの選挙事務従事者の編成
◎
選挙を想定した一定の時期に投票又は開票などの大まかな従 事者編成を行い、選挙の事務に関する一般的な研修機会を確保 する。
◎
経験や知識の高い職員を確保するため、平常時から研修の機 会を設けるなど従事職員の養成と育成を図る。
従事職員の経験不足
( 1) 平常時からの開票事務従事者の編成
◎
職員の経験や知識の不足を補うため、平常時から総括主任や 審査係の予定者を編成して、研修や効力判定シミュレーション を実施するなど、選挙事務に関わる体制の構築や従事職員全体 のレベルアップを図る。
人材確保が不十分
( 1) 平常時からの研修による、従事職員の育成と養成 コ
ン プ ラ イ ア ン ス 及 び 選 挙 事 務 一 般
参議院議員通常選挙参議院議員通常選挙
通 年 実 施
通 年 実 施 平常時からの投・開票事務従事者編成と研修の実施
- 1 1 -
選挙事務に係る改善計画【詳細項目】(コンプライアンス・一般事務)
5月 6月 7月
区分 改 善 策
実 施 時 期 27年度 4月
8
① 市選管職員の知識の向上
○ 選挙に関する事務管理能力の向上を図り、もって区選 管を指導できうるスキルを磨く。
○ 市区選管が組織として報告・連絡・相談ができる体制 を構築するための組織の連携を強める。
① 区選管としての現場確認の体制の強化
○ 投開票の現場に対する指示や相談体制を再確認し、的 確な体制を整備
○ 現場に対し、状況に応じた的確な指導が行えるよう研 修等を通じて知識の向上を図る。
9
① 市区選管の連携を強化
○ 日ごろからの情報共有により連携を強化する。
○ 市区選管の役割に応じた的確な体制の確立
① 市区選管相互の認識の確認及び定例会議等の設定による情 報共有体制の強化
○ 投開票の現場に対する指示や相談体制を再確認し、的 確な体制を整備
○ 疑問事項解決のための情報交換や会議の開催
◎
平常時からの信頼関係の構築や、区選管で疑義が生じた際の 市選管との相談体制の明確化などにより、市区選管の連携を強 化する。
( 2) 担当者間の相談体制と情報共有の強化
◎
市区選管相互の情報共有を図るため、担当者会議の定期的な 開催などにより、相互に相談、理解する機会を設ける。 コ
ン プ ラ イ ア ン ス 及 び 選 挙 事 務 一 般
市区選挙管理委員会のリーダーシップの不足
( 1) 更なる知識の習得や役割に応じた的確な体制の整備
◎
選挙の適正な執行に疑義が生じないよう、市選管として様々 な研修などの機会を通じ、更なる実務に関する知識、経験の習 得や役割に応じた的確な体制を整えることで、選挙に関する事 務を管理するとともに、区選管を指揮監督する。
( 2) 投開票の現場に対する指示や相談体制を再確認し、 的確な体制を整備
◎
投票や開票などの現場の状況が把握できるよう、区選管から 投開票の現場に対する指示や相談体制を再確認し、区選管とし て的確な体制を整える。
市区選挙管理委員会の連携不足
( 1) 信頼関係の構築と相談体制の明確化
本計画に基づき講じた改善策については、今後の選挙においても継続して実施していくとともに、更なる充 実、協議及び検討が必要な項目については、次の選挙に向けて引き続き取組を進め、適切な選挙事務を実施して まいります。
○ 改善検討に関する今後の対応について
参議院議員通常選挙
通 年 実 施
通 年 実 施
通 年 実 施
通 年 実 施 通 年 実 施
通 年 実 施 通 年 実 施
- 1 2 -